05-06 Players tracks 「2.伊藤宏樹」
43戦3900分間。
キャプテンとして、全ての大会の全てのゲームに出場した。左のセンターバックに入りアウグストの背後をカバーし、リベロの経験も重ねていった。
伊藤宏樹は、関塚監督のイメージをフィールドに持ち込むためのコントローラーである。
3-4-1-2のフォーメーションでは、長橋が「3+1」のメソッドを実行した際に、絶妙に左にズレることで安定を生む。5バックの一員としてリトリートする流れでは、持ち味の身体能力を活かす。そして、佐原の投入を機にリベロへ移り、ソリッドなブロックを建てる。また、敵チームの1トップに対応する「2バック」のメソッドでは箕輪と良く協力し、アイデアの可能性を追求した。
デンジャーエリアで敵に前方を奪われるミスを幾度か犯したが、イエローカードによるサスペンションをゼロに抑え、ボールを知的に盗るシーンを数えた。
「川崎と言えばジュニーニョ」とのイメージは誤りではない。しかし、今シーズンにおいて、チームに最大の貢献を果たした選手をひとり選ばなければならないとすれば、全ての現場で指揮官の期待に応えた伊藤の名を挙げずにはいられない。
J1復帰2年目となる06シーズンは、敵チームが川崎のことを「前年8位の実力者」として認め、ジュニーニョやマルクスを中心としたアタックを封じるための策を講じてくるだろう。オフシーズンで次々とスター選手を獲得する資金力はなく、現有戦力が主力である状態は変わらない。つまり、苦戦が予想される。
ただし、チーム関係者から「日本代表級」と評価されるセンターバックにとっては、対戦経験のあるアタッカーたちとの再戦になる。05シーズンの前半戦で戸惑い、順応し、イエローカードを受けずに後期を戦い抜いたプロセスを信じ、進化を遂げるシーズンとしなければならない。
背中を見ていたアウグストがブラジルへ去り、元日本代表の米山篤志がフリー移籍で加入した。新たな刺激をプレイにぶつけてレベルアップを目指し、セキヅカ・メソッドのコントローラーとして着実に働くだろう。
苦しいゲーム進行に陥った時、伊藤のディフェンスが等々力を救うはずだ。
Text by H.Nishikawa.(Friday, 6 January, 2006, 18:30)
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Comments
こんばんは。
伊藤に関しては、平均点そのものを上げることを期待しています。リベロの際にもっと余裕が生まれれば良いと思います。
コメントありがとうございました。
Posted by: H.Nishikawa | 2006.01.08 at 00:06
ヒロキのようなシーズンを通してプレーにムラの無い選手は、チームにとって得がたい存在ですね。
このまま、澤登や土肥のような川崎の鉄人と呼ばれる存在に成長して欲しいです^^
Posted by: さばみそ | 2006.01.06 at 23:54