来シーズンのチケットについて
今週のミッドウィークに、後援会会員の手元に会報誌「デルフィーノ」が届けられた。不動のライトミッドフィルダー長橋が表紙を飾った第5号は、「関塚監督に聞く!」をはじめ、ジュニーニョとアウグストの対談や佐原のグレミオ留学についての思い出話など、内容の濃い6ページで綴られている。
もうひとつの注目は、2006年度の後援会入会の案内だ。特典の紹介やイベント参加のお知らせはもちろん、チケットの詳細が目を惹いた。
来シーズンのチケットも、基本的には現状のメニューで販売される。
メインスタンドとサイドスタンドの全席、バックスタンドの大部分を占めるAゾーン、バックスタンドアッパー中央のSゾーンに加え、会員価格4000円の「SS指定席」が新設され、現Sゾーンの中央部分が割り当てられた。また、アウェイAゾーンの販売も継続され、ホームAゾーンとの通行は不可となる。
この割り当てには、幾つかの疑問が投げられている。
フットボールの全体図がまるで見えないバックスタンドロアとテラス(立見席)のサイドスタンドロアは、立ち見や鳴り物が禁止されている一部分を除き、いわゆる「サポーターズエリア」となっている。購入者はゲーム展開が読めなくとも、応援を目的に来場する。
そことメインスタンド全席が同額であることは理不尽だ。例えば、こちらを「SAゾーン」として販売することは理論的アイデアである。若干の傾斜があり、ベンチが間近にあることで、一般価格2500円ほどの価値はあるはずだ。
そして、今シーズンにおける混雑時には、映画かサッカーかで迷った挙げ句、キックオフ直前に来場した見物客が立ち見を強いられた。それでも、多くの家族連れが余分に盗っている席に対し、ゲーム開始前に係員がSゾーン寄りに席を詰めるように巡回することはなかった。広過ぎるAゾーンを妥当な割り当てに改善することは、その意味でも重要だった。
また、アウェイ側の「ホームAゾーン」では、ジュニーニョに対して親指を下に向ける愚かな敵ファンの観戦を許してきた。当然、周囲の川崎ファンから中指を立てられたところで、わざわざ「アウェイAゾーン」を購入しなかった愚か者に文句を言う権利はない。
フットボールが根付いているヨーロッパや南米では常識であり、浦和や東京Vなどでさえ、「ホーム自由席」には規制を設けている。当然だ。こちらで等々力が支持するチームの失点を喜ぶファンを観戦させることは、トラブルの原因そのものだ。
会報誌に同封された案内によれば、そこは「フロンターレを熱く応援」する席のはずだ。等々力が映画館でもない限り、「アウェイ自由席」を設ける意味を理解しなければならない。
いずれにせよ、川崎は来シーズンもJ1のチームとして、等々力でのホームゲームを戦う。ただし、そこでの運営は、甘さの残るものとなりそうだ。
Text by H.Nishikawa.(Sunday, 6 November, 2005, 6:00)
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