【川崎】「Player of the Year」中間発表-1
イングランドのプレミアシップでは、「Player of the Year」というものがある。
シーズン末にあらゆる角度から投票が集められ、年間最優秀選手(Player of the Year)を決定することが、ひとつの慣習なのだ。
投票するグループによって、選出される選手が異なるケースはしばしば起こる。例えば、03-04シーズンのミドルスブラでは、公式ファンクラブは、攻守を支えたジョージ・ボーテングを選んだが、一般投票では人気選手のジュニーニョ・パウリスタが選ばれ、選手たちによる投票では、ムードメイカーのドリーヴァが選出された。
つまり、皆で選手たちを評価する環境が整っているのだ。
日本では、各チームがファンクラブ会員等に投票を促すことはなく、ファンの眼を肥やす機会が限られることで、選手たちの評価は漠然としたものとなっている。
それは、とある「サッカー王国」と自負するチームのマッチデイプログラムに「こちらの空欄に今日の採点を書いて下さい」と試みるくらいでは、改善されないものである。
日本でそのような投票を行なえば、人気投票となるか、ゴール数に従順な結果となる可能性は高い。それでも、評価の機会を重ねていかなければ、フットボールは成熟しないだろう。
第1節から18節までの「前半戦」で、関塚監督はふたりの選手を全戦に参加させた。
キャプテンの伊藤は、ナビスコカップのグループリーグ6戦にもフル出場し、計24戦2160分の間、ひとつの交替もしていない。また、長橋は計23戦2059分に出場し、ディヴィジョン1は全戦に起用された。これに、アウグスト、ジュニーニョが続く経過となった。
ふたりの重用には、指揮官の強いメッセージが隠されている。
それは、アウグストの脅威を活かすために、その背後にビルドアップと攻守の知力に長ける伊藤を配し、逆サイドに「3バック+1」とファーサイドへのフォローを消化できる長橋を配したことによるもの。ふたりは期待に応え、絶対的存在の地位を守り続けた。
ゴールスコアでは、ジュニーニョが計11ゴールでトップを走り、計7ゴールの黒津が続く。アウグストは、こちらでも3位に位置している。
そして、「フットボールの是非」が採点したゲームは計14戦。関塚監督のメソッドを尊重し、個人的観点はできるだけ控えた。
出場10戦以上の選手において、最も高い平均点を記録したのは、6.30の谷口。6.21のジュニーニョが2位となったが、倒れ込みよりプレイを優先していたのなら、この順位は逆となったはずだ。
選手ではないが、これに6.07の関塚監督が続き、6.05の黒津、5.96のアウグストが名を連ねた。
今季初勝利を記録したのは、谷口を抜擢した第4節の対東京V戦から。みるみるうちに成長を遂げ、最近ではセントラルミッドフィルダーと呼ぶに相応しい活躍を見せ、日本のパトリック・ビエイラ候補となっている。決して驚く経過ではない。
Text by H.Nishikawa.(Tuesday, 26 July, 2005, 12:20)
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