マルクスのスペアは誰か
関塚監督は、またもスターティングの変更を余儀なくされる事となった。アタックの中心としてグッドパスを見せ続けたマルクスが、先日の対アルビレックス新潟戦で「左第5中足骨骨折」を負い、2~3ヶ月間の離脱を強いられたからだ。
マルクスはブラジルへ帰国し、左足小指の手術を受ける。骨折箇所の詳細は明かされていないが、相手DFとの接触の際にひねって負ったものであれば、中足骨骨折の中では軽いほう。疲労骨折との関連性があれば、2ヶ月丁度で戻ってくる事は不可能だ。
いずれにせよ、ファンはしばらくの間、マルクスのゴールを見る事は出来ない。
これまでマルクスが務めていたポジションは、日本で言うトップ下。グッドパスを供給し、ファーストディフェンスを行なう事が主な役割だった。
あるいは、ジュニーニョと連動して速い攻撃を仕掛け、自身がペナルティーエリア内へ侵入する事も必要とされていた。
これらの役割をこなせるスペアは、チームに2名いる。中村とジュニーニョである。
中村を採用すれば、谷口とのコンビは消滅し、ジュニーニョを採用すれば、アタッカーが不足する。現時点で有力であるのは中村の採用だ。
二人のセントラルハーフは、主に谷口がバイタルエリアを取り締まり、中村がフィードを狙う関係。後者のスペアとしては、トレーニングで好調を維持している久野しかいない。
昨日のトレーニングでも、Aチームに久野が入り、ビルドアップにおけるフォーメーションの確認が行なわれている。詳細は対トリニータ戦の前日なので避けるが、首を傾げるようなレベルではなかった。
また皮肉な事に、様々な選択肢があるように思えて、それらの選択肢は考案の後に捨てられ、結局は一つの形に落ち着くだろう。
まず、フロンターレのフットボールにおいては、アウグストを左サイドから動かす方法は全く考えられない。
あるいは、フッキを起用しジュニーニョと組ませる事は一つのアイデアだが、最重要であるファーストディフェンスが欠落する可能性は高い。
今野や山根はアピール不足であるし、鬼木は別メニューの段階。相馬はラストステージにおける貴重なサブメンバーだ。
明日対戦する大分トリニータと来週対戦する清水エスパルスは、どちらも4バックを採用している事から、2トップが二人のセンターバックに対面する形がやりやすいはずだ。
やはり、「久野、谷口、中村」の3名がベター。中村は完全なトップ下ではなく、3名のセントラルハーフの内、最も攻撃的なプレイヤーとしてプレイするかもしれない。
明日の対トリニータ戦は、マルクスがいてもいなくても、アウェイからワンポイントを川崎へ持ち帰る事が妥当な目標であるはず。
ディフェンスベースのフットボールを忠実にこなし、ジュニーニョを軸とした速い攻撃を仕掛ける事に変更はない。
Text by H.Nishikawa.(2005,5,8,0:00)

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